皆さん、日々の業務に追われてイライラしたり、元気が出なかったりしませんか?
新人看護師の時は、特に余裕がないと思います。
常に気が張っていることでしょう。
なかなか気持ちを切り替えることもできませんよね。
先輩方も責任というプレッシャーの中、業務をこなし、なかなか余裕を持てないことも多いと思います。
でも、そんな自分は嫌だ、どうにかしたいと思っているあなた。
今回は、『リフレーミング』という技術についてお伝えしていこうと思います。
- 気持ちの切り替え方を知りたい人
- 感情のコンロトロールが苦手な人
- リフレーミングで気持ちのフレームを替える
- 見方を変えるだけで世界は変わる
- 自分から変えていくことの大切さ
気持ちのフレームを取り替えよう
先ほども説明しましたが、今回は『リフレーミング』という技術について説明していきます。
ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を、枠組みを変えて見なおすこと
一般的にカウンセリングなどで用いられている技術です。
看護師であれば、一度はこの言葉を聞いたことがあると思います。
例をあげると、赤いサングラスで見ている世界では赤い薔薇に気がつかないのですが、そのサングラスを青色に変えたらどうでしょう?
あなたは、薔薇の存在に気がつきますよね。
このように、捉えた物事をそのままの視点だけで判断せずに冷静に別の視点で見ることで、違った感情や捉え方ができるようになる技術がリフレーミングです。
なので、今回気持ちの切り替え方法と題しましたが、厳密にいうと気持ちは切り替わりません。
ですが、捉え方が変わるとあなたの気持ちは最終的に変わるということを説明していきます。
リフレーミングの例
これからリフレーミングの具体例を挙げていきます。
参考として見ていただけたらいいかなと思います。
業務編
もう間に合わないよ……。
これをリフレーミングすると……。
このように多重業務や時間に追われる看護師ですが、考え方を一つ変えることで落ち着いて判断することができるようになります。
感情編
感情は視点を変えることで複数の答えが出てきます。
なので、あなたが思う短所は意外と短所ではない可能性もあるのです。
このリフレーミングの場合は多少強引にでもフレームを変えて見ましょう。
人見知りで人と話すのが苦手→もくもくと仕事をしていて信頼できる
患者の前に立つと緊張してしまう→患者さんのために頑張ろうと思っている
浮き沈みが激しい→感情豊かで気持ちに素直
おっちょこちょい→決断が早く、考えをすぐ行動に移せる
消極的→調子に乗らず、落ち着いてこつこつやる
些細な事に悩む→細かいところまで気がついている
このように、物は考えようなのです。
あなたも今自分が短所だと思っていることを少しフレームを変えてみてください。
実は良い点なのかもしれません。
キャリア編
配属された病棟が希望の通りでないことはよくよくあります。
ですが、自分が勉強したいところではなかったと腐ってしまうのは勿体ないです。
あなたが今から配属された病棟で学ぶことは、したいと思っていた仕事や看護に必ず繋がっています。
本当につながっていないか、リフレーミングで考えてみてください。
どんな事柄も必ずあなたの知識となり、技術となり、経験となります。
だから、視点を変えて少し学んでみようと思って行動してみたください。
ここで考えないとあなたは一生同じ視点のまま物事を見てしまいます。
むしろチャンスなのです。
他人を変えることはムリです
僕が感情のコントロールにおいて、リフレーミングが必要だと思うのには理由があります。
その一つは『他人を変えることができない』ことがあがります。
つまり、あなたをイライラさせる人や気分が害する人自体を変えることはできません。
これは上下関係などは関係なく、本人が変わろうとしなければ人は変わらないからです。
あなたが有能な指導者で他者の心を動かす力があるのであれば話は別ですが、基本的に他人を変えることはムリだと自覚することが大切です。
何度も言いますが、他人は変えることができません。
なので、私たちは自分自信を高めたり、知識を得てうまく付き合う方法を身に付けなければならないのです。
周りの人のせいで、あなたが努力しなくてはならないことは少し不服かもしれません。
でも、考えてみてください。
ある意味、そういう人たちの存在があるからこそ、自分自身は人としての価値を高めようと思うのです。
そう考えたら、そういう存在が周囲にいてくれることにも少しありがたみが出てきますね。
気持ちを変えるのは難しい
気持ちをすぐに切り替えるのは難しいですよね。
その理由はいくつかありますが、おそらく一番は自分自身が思い込んでしまっていることが原因だと僕は思っています。
この人はこういう人だとレッテル張りをしてしまうと、一つ一つが気になり余計にイライラしてしまいます。
これでは感情のコントロールは難しいです。
ですが、リフレーミングで考え方を変える癖をつけていくと、いざイラっとすることがあっても、その人の背景や別の一面も考慮して許せるようになる可能性があります。
また、自分自信の感情も振り返ることができるのです。
どうしてイラっとしてしまったのか考え、自分の傾向にも目を向けセルフマネジメントすることで、さらにあなたは感情のコントロールが上達します。
そのため、この技術はあなたの人間性の向上に優位に働きます。
感情のコントロールが難しいからこそ、技術を身に着けることが大切なのです。
まとめ
リフレーミングを試してみてください。
今回の記事で伝えたいことはこれにつきます。
リフレーミングは気の持ちようではなく、視点のフレーム自体を置き換える作業です。
理不尽すぎる状況を無理矢理置き換える必要はありませんが、感情のコントロールや今いる場所で意味を見いだすための心強い技術になると思います。
自分自身の事、出来事や状況など様々な場面でうまく使ってください。
それだけで、あなたの世界は今は少しずつですが、将来大きく変わると思います。
陰ながら応援しています。