看護学生の時、あなたは優しい先輩に育てられて、患者さんと明るく笑顔で関わる新人看護師をイメージしていませんでしたか?
おそらく、素敵な看護師ライフが始まることを思い描いていたと思います。
しかし、実際の看護の現場は厳しいですよね。
先輩看護師に理不尽な言葉を浴びせられたり、なぜそこまで言われる必要があるのかと感じることもあるでしょう。
「私にだけ教えてくれない」
「平等に教えてくれない」
良くも悪くも指導には徐々に差がうまれてきます。
さて、なぜこの差はうまれてしまうのでしょうか?
それは、先輩の期待のバロメーターの現れです。
この話を聞いて、「私は先輩から見放されているんじゃないか」とドキッとしたあなた。
「大丈夫です」
若手看護師の期間は、これからの行動次第で先輩たちの期待を振り向かせることができます。
ドキッとしたあなたこそ、この記事を読んでみて実際に行動してみてください。
そうすれば数か月~1年後、あなたの評価は全く違うものになっていると思います。
- 職場は看護学校ではない
- 成長するためには先輩に一目置かれることが必要
- 成長しやすい人と成長しにくい人の違い
- 先輩に可愛がられるための方法
【結論】成長=挑戦させてもらえるか
結論から話すと、人間の成長は挑戦した回数で決まります。
成功と失敗はその結果であって、大切なことは挑戦することなのです。
『百聞は一見にしかず』です。
いくら話を聞いたとしても、やはり実体験にはかないません。
なので、失敗しても『やる』ということが大切なのです。
そして、そこからどう学び、行動を変えていくかで人はさらに成長できます。
もちろん、新人看護師のあなたはすぐに仕事はできるようになりません。
でも、成長しそうだと先輩から思われると、「大切にしたい」、「育てたい」、「もっと教えてあげたい」と感じてもらえます。
では、先輩から将来成長しそうだと思われる要素は何かわかりますか?
成長しやすい人と成長しにくい人の要素をこれから説明していきます。
あなたは看護師であって看護学生ではない

先程、指導に差がうまれる話をしましたが、もちろん基本的な新人教育はどの職場でも平等に行ってくれます。
最初の集合研修がまさにそうです。
プロの看護師としての学びの入り口は、どの病院も平等です。
もちろん、スタート地点は同じです。
しかし、各部署に配属された後は、徐々にですが教育に差がうまれてきます。
それはなぜでしょうか?
理由は簡単です。
現場では仕事ができるかどうかが最も重要な基準になります。
つまり、臨床での新人教育は患者さんのために役立つ看護師を育てるためのものなのです。
あえて厳しめに言うと、看護学生のままいられても現場は困るのです。
お金を払って通う看護学校ではなく、あなたは看護サービスを提供し、お金を受け取るプロになることが求められています。
この点だけは忘れないでください。
成長しにくい人はこんな人
では、まず成長しにくい人の特徴をあげていきます。
- アドバイスを受けても、「でも」と言ってやらない
- 他人事だと思って話を聞かない
- 練習をほとんどせずに本番に臨む
- 1人だと行動できない
- トラブルが起きたときに「他人のせいに」する
- 悩みを「友達」に相談する
- ボソボソ話す、リアクションが薄い
- 何かを伝えるときに抽象的な表現をする
- 「してもらってないですけど」とむっとして訴える
- 目の前の作業は重要でないと手を抜く
- 自分目線で考える
- 自分が納得できるまで行動できない
- 中身が大事と言って見た目を軽視する
- できないとすぐに私はダメなんだと思う
- 失敗を恐れて挑戦しない
- 仕事や人に対して批判ばかりする
- 先輩の話の言葉尻をとらえる
- 社会人としての常識がない
- 今しか見えずに行動する
- 「何とかなる」と考えている
- まだ遊んでいたいから勉強を後回しにする
- 自分ができる看護師になれないのではと考えている
さて、当てはまる項目はありましたか?
当てはまる項目はが少ない方が良いですよ。
成長しやすい人はこんな人
- 言われたことをすぐに実行する、言われたこと以上のことをやる
- 自分のことだと思って話を聞く
- 繰り返し練習してから本番に臨む
- 1人でも行動できる
- トラブルが起きたときに「自己責任」で考える
- 悩みを「経験豊富な講師や憧れの先輩」に直接聞く
- ハキハキと話す、よろこび上手
- 伝えるときは数字や具体的な固有名詞で表現する
- 「していただけますか」と笑顔でお願いできる
- 目の前の作業全力でやる
- 相手目線で考える
- 試しに行動してみる
- 身だしなみや笑顔、姿勢を重視する
- できなくても前より良くなったと考えられる
- 失敗を怖がらずにどんどん挑戦する
- 仕事や人の良いところを見る
- 先輩の話の意図を読み取る
- 社会人の常識で行動する
- 先を見越して行動する
- 「なんとかする」と考えている
- 早く遊びたいから早めに勉強しようとする
- どうしたらできる看護師になれるのかを考える
どうでしたか?
たくさん当てはまった人は、きっと職場でもいろんなことに挑戦させてもらえてるんじゃないでしょうか?
この項目に当てはまってるけど、全然認めてもらえてないというあなた。
この記事も読んで、自分の努力を振り返ってみてください!
先輩に可愛がられるためには

さて、あなたはいくつ当てはまりましたか?
良い例に当てはまる項目が多かった人は継続していきながら、さらに増やしていきましょう。
さて、良い例に当てはまる項目が少なかったあたな。
これくらいのことで落ち込む必要ありません。
なぜなら、ここに書かれている良い例のできそうなところから挑戦すればよいのですから。
「言われたことをすぐに実行する」
この良い例の思考通り、今すぐできることからひとつずつ挑戦してみましょう。それだけで、先輩のまなざしは少しずつですが変わります。
つまり、先輩に可愛がられるためには、自ら良い例の行動をして先輩の目を引くこと、期待を自分に向けることなのです。
まとめ
良くも悪くも先輩たちはあなたをよく見ています。
努力している姿も、努力していない姿もしっかりと見ています。
時間はかかるかもしれませんが、世の中に簡単に何かを成し遂げられることは存在しません。地道な努力がなににおいても重要です。
だから、まずはできることから挑戦しましょう。
先輩が「もっと教えてあげたい」、「一緒に働きたい」と思わせる姿勢を1つずつ身に付けていきましょう。
本当にそれだけであなたの看護師人生は大きく変わります。
陰ながら応援しています。