ナースパパ&アートママの夫婦ブログ
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看護

【仮説思考】BestよりBetterでまず行動する最強の看護師の思考

「もし失敗したらどうしよう」

「しっかり計画を立てないと不安」

そんな風になかなか行動できない、なんてことはありませんか?

特に完璧主義の人は、100%じゃないといけないと思って行動を躊躇しがちです。

しかし、私たちがぶつかる困難な問題は早急な対応が必要なことがほとんどです。

さらに、困難な問題の特徴は、100%の解決策がすぐに出せる訳ではなく、スピーディで効率的な対応も必要となります。

つまり、考えているだけではいつまでも問題解決できないのです。

そんな時に有効な「仮説思考」について解説していきたいと思います。

状況説明だけでは3流

とある会議で、事業A・B・Cについて、aさんとbさんが報告を行いました。

aさん「事業Aの利益は横ばいで、Bは下降しています。一方、Cはここ数年徐々に伸びてきています」

bさん「事業Aは若者のリピーターが多いため利益が安定しています。しかし、近年SNSでの拡散が主流になってから事業BとCの利益は逆転しました。今後もSNSでの宣伝は効果が見込めると思われるため、事業Cは伸び続けることが考えられます。そのため、事業Bは撤退し、Cに注力するべきではないかと考えます」

aさんの説明を聞いて皆さんはどう思いましたか?

実は、このような事例はよくあります。

心当たりのある人もいるのではないでしょうか?

aさんは正しい状況を伝えているので、間違った説明はしていません。

しかし、このような現状報告ならメールでもできる訳ですから、わざわざ人を集めて会議をする必要はありません。

一方、bさんは現状と理由を述べ、自分の考えを投げかけています。

ここで注意してほしいのが、あくまで仮説を基にした「提案」であり、「決定」ではありません

これにより、今後どうしていくのか議論につながります。

このような仮説考え、検証し、今後の方向性を決めていく思考を「仮説思考」と呼びます。

問題解決にはスピードと効率性が重要であり、状況と行動を王子に検討するのに仮説思考は大きく役に立ちます。

では、その仮説思考のポイントについて説明していきます。

仮説思考のポイント

「どうしても仮説を立てられない」

そんな人はこれから説明する3つのポイントを参考に実践してみてください。

①「それで、何なの?」をいつも考える

現状から仮説を導くときに大切なのは、「それで、何なの?(So what?)」と繰り返し考えることです。

看護師の女性が「最近体重が増えた」という現状があったとしましょう。

このままでは、先程のaさんの状況報告と同じように変化はありません。

ここで、「それで、何なの?」と考えます。

「最近体重が増えた」
↓ So What?
「容姿が悪い、健康にも悪い」
↓ So What?
「痩せないといけない」
↓ So What?
「運動をしよう」
↓ So What?
「スポーツジムに行こう」

このように、「それで、何なの?」と繰り返すことで、現状から仮説を導くことができます。

②「なぜ?」と理由やメカニズムを考える

仮説を導くことができましたか?

しかし、仮説を相手に納得してもらうには、確固たる理由が必要になります。

そのため、仮説の理由やメカニズム、背景をセットにして考えることが大切になります。

その時に「なぜ?(why?)」が重要になってきます。

では、「最近体重が増えた」現状に対して、「スポーツジムに行こう」と仮説した理由を考えていきましょう。

「スポーツジムに行こう」

理由
私は看護師をしているため、夜勤がある。
不規則な生活習慣もあり、自分だけでは継続することができなそう。
ウォーキングもいいが、夜間は危ないし、天候に左右される。
それにスポーツジムの方が安全だし、専門家がダイエットプランを立ててくれるので続けることができそう。

このように「なぜ?」と理由考えていくと、仮説の説得力が増します。

だからこそ、会議やカンファレンスでは状況を報告するだけでなく、思考したアイデアを提示することで、時間を有効に活用してほしいと思います。

そして、この思考は看護教育のOJTの場でも応用できます。

看護学生や新人看護師は、まず患者の現状報告から始めます。

その際に「それで、何なの?」「なぜ?」 という言葉をうまく投げかけることによって、思考する脳に切り替えることができます。

新人看護師
新人看護師
患者さんが立ち上がる時にふらふらすると言っています。
先輩看護師
先輩看護師
そうなんだ。

それで新人看護師さんはどうして患者さんがふらふらするんだと思う?

新人看護師
新人看護師
そうですね。

一つは降圧薬を内服していることだと思います。あとは、朝方にふらつきやすいとのことなので、起立性低血圧があるのではないかと考えます。

先輩看護師
先輩看護師
そかそか。そう思ったんだね。

じゃぁどんなケアをしてあげればいいかな?一緒に考えてみようか!

新人看護師さんは先輩と一緒に、患者さんの転倒予防として立つまでの間に、座る習慣をつけて体を慣れさせることを考えました。

また、血圧のモニタリングをして薬効についても評価することしました。

このように思考するやりとりを繰り返すことで、新人看護師は思考する習慣がつき成長します。

ただし、問い詰めたり、責めたりしないように言い方には気をつけましょう。

③「最高より最適」で実施・修正

仮説思考で原因や解決策を考え、検証しながら物事を進めていく場合、正しい原因や解決策を追求しても時間がかかるばかりです。

この時大切にしてほしいのが、「PDCAサイクル」と「最高(Best)より最適(Better)」です。

PDACサイクル

品質管理など業務管理における継続的な改善方法

計画(Plan)→実行(Do)
↑           ↓
改善(Action)←検証(Check)

の4段階を繰り返して業務を継続的に改善していく日本で主流の考え方です。

人によっては時代遅れと思う方もいるかもしれませんが、このサイクルが今もなお使われているのにはそれなりの意味があると私は思います。

PDCAサイクルで大切なことは、 【分かる、選ぶ、実行する】意思決定の習慣で問題解決力を高める でお話したように、「分かる」「選ぶ」という計画の段階、「実行する」という実行の段階をしっかりと行うことである。

特に、70%程度でも正しいと思ったら実行するという、「最高より最適」で実行する迅速さが必要です。

計画ばかりに時間をかけて実行しなければ、0%で何も変化は起きません。

いきなり100%を取ることができなくても、70%→80%→90%と完成を目指していく方が、問題解決が進みます。

ここまで話したように問題解決にはスピードと効率が大切です。

そのため、ある程度の仮説ができたら実践することを心がけてください

まとめ

一歩踏み出して、何かを始めることは大きな不安が伴います。

ですが、仮説を立てて何かを始めないと、変化は生まれません。

そのために仮説思考を身につけて、一歩踏み出す勇気で進んでいってほしいなと思います。

仮説思考はそんな推進力をあなたに与えてくれる思考法なのです。