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看護

【分かる、選ぶ、実行する】意思決定の習慣で問題解決力を高める

前回、問題解決型思考についてお話をしました。

いきなり問題解決型思考になりましょうと言われても、具体的にどうしたらいいのかイメージが湧かないと思います。

ですが、私たちは日常的に問題解決をしていることにお気づきですか?

少し例をあげてみましょう。

あなたは一人暮らしをしていて、自宅に帰ってきました。
気になる番組があったため、部屋の電気もつけず一目散にリビングへ向かいテレビの電源をつけました。
しかし、テレビはつきませんでした。

あなたは、ここで原因について考えます。

①他の家を見てなかったが、停電している?
②ブレーカーが落ちている?
③タコ足配線の問題?
④そもそもコンセントが入っていない?
⑤電源コードが本体に繋がっていない?
⑥テレビ本体の故障?

まずは部屋の電気をつけてみたら、ついたので①②は違いました。
次に配線を確認します。コンセントから電源タップ、テレビまでたどり繋がっていることを確認しました。

そうなると、テレビの問題かと思い焦り始めます。
ですが、昨日まで普通に映っていたし、先日購入したばかり。

もう一度配線を確認すると、電源タップがボタンでON/OFFを切り替えられるタイプで、朝家を出る前に切ってきたことを思い出しました。
ボタンを押すとテレビは正常に稼働しました。

このように、私たちは日々の生活の中で問題に対して解決策を考え、意思決定を繰り返しています。

これも問題解決なのです。

この延長線上に問題解決型思考があります。

今回はそんな日常的な問題解決過程から、問題解決のプロセスとコツについてお話したいと思います。

問題解決は「分ける」「選ぶ」「実行する」

先程の例からわかるように、私たちは日々、問題解決を行っています。

電気がつかない原因の分類わけを「分ける」
ひとつひとつ解決方法を「選び、実行する」
結果として、電源タップのON/OFF切り替えボタンが押されていなかったことがわかった。

つまり、「分ける」「選ぶ」「実行する」作業形態で問題解決を行っているのです。

【重要】分ける

そもそも「分」という言葉は、「分ける」と「分かる」にわけられます。

これは「解る、判る」と同じで、分けることにより物事の本質を理解するという意味です。

部分部分に分ける分解、このごとを理解する。

このように、目の前に問題があったとすると、それを理解するために分析します。

時には今まであったものと比較するかもしれません。

このように、ひとつひとつ分解して、ひとつひとつ理解をしていくために「分ける」ことが重要なのです。

この作業をしっかり行うことで、この後の「選ぶ」が楽になります。

そのため、正しく分けることは問題解決の基本です。

選ぶ

ここで大切になるのは、分けたものの優先順位を決めて「正しく選ぶこと」である。

特に実現性と効果性の2つの基準で選ぶことが必要です。

先程の例でも、「テレビを買い替える」という選択にならなかったのは、壊れているはずがないという思い込みもあるかもしれませんが、買い替えるコストと効果の点です。

つまり、実現しやすく、効果が高いものを選ぶのが基本です。

しかし、与えられた情報の中でスッキリ決められない時もある。

そもそも、意思決定を迫られる場面は不確定情報の中から選択しなくてはならない上に、その時点では何が正解なのかわからないことがほとんどである。

その際は「思い切った意思決定」が必要となる。

自分が優柔不断で意思決定力にかけるのであれば、日常生活で「意識的に選択する行動」を心がけてみてほしい。

すると、次第に意思決定に慣れてくるので、重要な場面でも意思決定することができるようになります。

実行する

選択することができたら、最後は実行するだけです。

しかし、実行する際に注意点がいくつかあります。

一つ目は、実行はマネジメント力が必要ということです。

何かを始める時は、ただ始めれば良いというものではありません。

看護師はチームで実行することがほとんどです。

そのため、実施の目的や目標を伝えたり、個々の役割や責任を明確にしたり、チームで共有できるようにしたりとマネジメントすることが重要になります。

相手にわかりやすく伝えるコミュニケーションも必要になります。

二つ目は、実行は評価も兼ねていることです。

実行して解決できない場合もあります。

その際は、何が間違っていたのか、何が合わなかったのかなど振り返り、改善していくことが必要です。

この過程を見ていくと、看護師なら当たり前の看護計画に似ていることが見えてきました。

問題解決は看護計画に似ている


ここまで問題解決は、簡単に言うと「原因を考え、解決策を立て、実行する」の流れであると説明してきました。

看護計画も同様のプロセスをたどります。

看護計画の流れ
①患者の現状を把握してアセスメントをする。
②アセスメントに基づき看護診断し、看護問題も明確化する。
③看護計画を立て、計画に基づき実施する。
④モニタリングし、改善する。

ここまでの説明で、問題解決について少し身近に感じてもらえましたか?

実は普段から私たちは問題解決をしているのです。

ですが、時に非常に困難な問題に意思決定を求められる時がきます。

すると、途端に意思決定ができなくなります。

その時にも、問題解決型思考が崩れないようにするためには少しコツが必要です。

次の5つのスキルを紹介しますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

問題解決型思考に必要な5つのスキル

①ゼロベース思考

既成概念を取り去り、柔軟に思考するためのスキル

過去の経験に囚われすぎると、視野が狭くなり、発想力が失われがちになります。

今まで持っている前提知識や思い込みを一旦ゼロにして、基礎(ベース)がない状態から考えることで、視野を広げて発想力を高めましょう。

②論理思考(ロジックシンキング)

物事の筋道を立てて考える際に役立つスキル

看護師は相手の感情と読み取ったり、感情面で伝えるのが得意な人は多い。

一方で、論理的に思考したり、伝えたりすることには苦手です。

そのため、上司や医師に感情的な意見を言ってしまうことがあるかもしれません。

理論的思考を身につけ、正しい情報を判断し、説得力のある説明ができるようになりましょう。

③仮説思考

限られた情報から最も可能性の高い結論を「仮説」として設定し、仮説に基づいて実行・検証・修正を行うスキル

何かを決断する時に、「もし、失敗したら」と考えて行動を躊躇すると物事が進まないことがあります。

その時に、仮説により考慮・調査すべきことを絞り込むことができ、効率よく問題解決を進めていくことができます。

④MECE(ミーシー)

正式名称はMutually Exclusive and Collectively Exhaustive です。

意味は要約すると、「漏れなく・ダブりなく」です。

ここまでの思考法によって出た情報は、漏れやダブりがどうしても出てきてしまします。

あなたは説明した際に、「何を言いたいのかわからない」という顔や反応をされたことはありませんか?

あるいは、つい同じ言葉を繰り返してしまったことはありませんか?

このような思考を解きほぐして、整理するためのスキルです。

これは別の記事で細かく伝えて行きたいと思います。

⑤ロジックツリー

物事を深掘りし、わかりやすく整理するのに役立つスキル

ロジックツリーは、物事を倫理的に分析・検討する際に、MECEの考え方を用いてツリー上に整理したものです。

問題の原因や解決策を考える際に、行き当たりばったりに突き進むのではなく、全体像を掴み、体系的に整理し、問題解決を進めていくために必要です。

まとめ

私たちはいつも問題解決を繰り返しながら生活をしています。

しかし、そのほとんどは無意識や過去の経験則です。

それでは困難な問題にぶつかった時に、対応できないことがあります。

マニュアル型思考から抜け出すためには、意識的な意思決定をする必要があるのです。

そのために、問題解決のプロセスを理解して、自分の弱点を見つけてください。

そして、困難な問題にぶつかった時は、5つの基本スキルを意識して、現在の思考習慣を変えることから始めてみてください。